トレード学習器

システムトレードと裁量トレードの二刀流で億トレーダーを目指します!!

バランス感覚

私の本業はITエンジニアなのですが、ITエンジニアに最も必要な資質はバランス感覚だという持論があります。他にも技術力や勤勉さ、行動力などいろいろ必要ですが、このバランス感覚が欠如していると他の能力がいくら優れていてもパフォーマンスは出せません。

ある程度の複雑さをもつ課題に望むとき、その課題は複数領域から形成されています。この複数領域のベストな融合点を見いだすのに必要なのがバランス感覚です。

わかりやすい例としては各種ステークスホルダーが納得する着地点、ユーザ視点とシステム視点の折り合い点を探るなどの仕事でしょうか。これは技術者というよりコンサルやSE的な内容ですが。

技術者の例でいうと、何らか問題があってそれを解決するには、ある観点Aからのアプローチと、それと相反する観点Bからのアプローチが必要で、それらを上手いこと融合させて最適解を導き出さいといけない場合です。

よくあるパターンは、膨大な時間があれば理論上は解決できますよってケース。人海戦術やコンピューターリソースにものをいわせてゴリ押しで進める脳筋派のアプローチと、合理的な方法や効率のいいプログラムを組もうとする論理派のアプローチがあります。どっちのアプローチがいい悪いとかではなく、どちらかに傾倒しすぎても解決には到りません。論理派のある程度に効率のいい方法を、脳筋派の方法で展開していく必要があります。このベストな融合比率を見いだすのに、バランス感覚が必要となります。

前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、システムトレードを作る過程においても同じ事が言えます。特に今流行りのディープラーニングで作る場合、モデルのハイパーパラメータとトレード戦略そのもののパラメータを調整する必要があり、その組み合わせは無数にあります。必ずどこかに最適解はありますが、一つずつ試していくことは時間の無駄でしょう。

パラメータの合理的な値レンジ、効率的な試験ができる値間隔、試験プログラムそのもの高速化、などにある程度のところまで注力して、あとは複数マシンで分散処理してどんどんトライ&エラーを繰り返していかないと、システム完成に到りません。この分散処理も、全自動でやろうと思えばがっつりと作り込む必要があるし、かといって全てマニュアルでオペレーションするわけにもいきません。これら諸々への注力配分もバランス感覚が必要です。

バランス感覚を以て、時間やコンピューターリソースを有効活用して、システム完成を目指していかねばなりません。

ではこのバランス感覚はどうすれば身につくのでしょうか? これは先天性なものというよりは後天的なものでしょう。つまり経験がものを言う類だと思います。手段と目的を混同せず、目的達成までのベストな手段を考え続けていくことで、自ずと身につくのではないでしょうか。

-システムトレード