少し前に、News Pick で取り上げれられて話題になっていた本です。
著者はピョートル・フェリクス・グジバチさんという方で、モルガン・スタンレー > Google というエリート街道を渡ってきたHR(人事)の方のようです。
購入
目次に、「クビになる準備はできているか?」という、キャッチーなセクションがあって、それに惹かれて購入した記憶があります。
当時の私は、いつ辞めてもいいけど、自分から動いてまで辞めようとは思わないという状況でした。会社を辞めるという最後の一歩が踏み出せない状態だったのに、「おう、俺はいつクビでもいいぜ!」と心の中で意気込みながら、レジにこの本を持って行きました(笑)
今風のビジネス本
本に記載されていることは、仕事の仕方や考えを説いた典型的なビジネス本です。でも内容は、かなり今風になっています。
学歴や大企業で出世を目指す時代は終わった、これからは個人の時代だ! と、インフルエンサーが好んで言いそうなフレーズが頻繁に出てきます。
- 自分がやりたいことをやる
- 個人の軸を持て、個人の力が求められる時代
- 仕事と趣味の境界があいまいになり、楽しんだもの勝ち
こういった内容が本書のメインテーマとなっています。
本書の中盤までは非常に読み応えがあります。しかし後半の方は、会議の仕方とか、日本は女性管理職が少ないとか、人材のダイバーシティが必要とか、メインテーマとは関係ない内容が結構あります。本人が書きたかったことかもしれないし、書いていることは至極まともなことなのですが、もう少し内容をまとめて欲しかったです。読みたかったのは、ニューエリートについてで、仕事術みたいなその辺のビジネス本にいくらでも書いていることではないので。
しかし、全体を通して、読み応えがあるのは確かです。今の働き方に疑問を持っている人には、間違いなくオススメできる本です。
ニューエリートの目標は未来の創造
ニューエリートはスケールが大きいです。会社の出世など眼中にはなく、自分のやりたいこと、自分にしかできないことを作り、それを活かす対象は社内でなく世界です。目標は未来を創造することです。
本書では、 グーグルで働く人=ニューエリート なのですが、グーグルがリリースする製品に近未来感がある理由を垣間見た気がします。
それは世界をどのように変えていけるのか?
そう語りかけてくる本書を読んで、しばらく考え込んでしまいました。
アウトプットにプライドが持てないなら辞めるしかない!!
アウトプットを作るプロセスを楽しむ
これができないなら、仕事を辞めて転職するか独立するしかない
この言葉にもやられました。当時の私は、会社の仕事に全く情熱がありませんでした。自分の成果物(アウトプット)にたいするプライドは0です。別に自分でなくても他の誰にでもできると考えていました。その過程(プロセス)も、全く楽しめていませんでした。
これを読んだとき、「あー、自分はもう辞めるしかないのか」と思ったことをよく覚えています。この後、すぐに会社を辞めたわけではありませんが、辞めることをより具体的に考え始めたのは確かです。
システムトレードなら恩恵を受けるのは自分だけだけど、アウトプット(システムそのものやトラックレコード)には、プライド持てるし、作るプロセスも楽しめるとも思いました。
行動力が大事!
成功者は圧倒的な行動力を持っている
0から1を生み出すためのPDCAをとにかく繰り返している
行動力が大事と説いています。ホリエモンも良く言っていることですね。
これも響きました。まさに、会社に毎日行くだけで、何もしないまま時間が過ぎていたので。
以上になります。
全体を通して、いろいろ考えさせられる本でした。