仮想通貨

為替に慣れている人から見た、仮想通貨FXと為替FXの違い

為替FXのトレードと仮想通貨FXのトレード、この2つは似ているようで、実は違いが結構あります。

為替のFX歴が数年ある人でも、はじめて仮想通貨の売買するときは勝手の違いにとまどいます。私は為替FX歴は7年ほどありますが、仮想通貨のトレードをはじめたときは為替FXとの違いにずいぶんと手こずりました。

そこで為替FXのトレーダー目線で、為替と仮想通貨のトレードの違いをまとめてみました。

トレードのインフラの違い

下記で詳細を記載しますが、総括すると、仮想通貨のトレードインフラは為替と比較すると全然整っていません。為替と同じに考えていると、いろいろストレスがたまります。

取引所と証券会社

売買できるサービス業者を、仮想通貨では取引所、FXでは証券会社と呼ばれています。まあ、取引所と証券会社の関係や、サービス業者の呼び方はトレードするには関係ないので、ここでは詳細は書きません。

トレードに関係あることとしては下記になります。

  • 口座開設の速度
  • 海外口座について
  • 法人口座の対応
  • API
  • 入出金

口座開設の速度

為替FXは、通常、申し込みをしてから開設まで1~2週間はかかります。しかし、仮想通貨の取引所は申し込んだら即日から使えます。

海外口座について

為替の場合は、海外口座より国内口座の方がスプレッドが低く、サービスレベルも国内口座で問題ありません。更に税制も国内口座の方が有利なので、海外口座を使う理由はほとんどありません。

しかし、仮想通貨は海外口座の方がサービスレベルがしっかりしています。国内口座は、価格がおかしかったり注文が通らないとかが日常茶飯事です。国内口座はBTC(ビットコイン)やETH(イーサ)の送金用に使うことぐらいしか使い道がありません。

法人口座

為替FXは法人でも個人でも税率は大差ありませんが、仮想通貨は個人口座だと税率が最大55%です。なので法人口座を使いたいところなのですが、海外口座で法人口座を開くのは困難です。国内口座では、法人口座に対応しているところはありますが、国内口座では取引できるサービスレベルではないので無意味です。仮想通貨は海外口座で個人名義でするしかないのが現状です。

API

為替はAPI対応していない証券会社のほうが多いですが、仮想通貨はほとんどの取引所がAPI対応しています。ここが唯一、仮想通貨のほうがサービスが優れいている点といえます。

入出金

証券会社は入出金の制限は、ほとんどありません。しかし、仮想通貨の取引所は、入金から数日は送金できないなどの制限がある場合があります。Zaifなんかは、入金から1週間、送金できません。海外取引所を使う場合は、この送金制限に注意する必要があります。

海外の取引所は、BTC建てでBTC入金しか受け付けていません。なので、口座に資金を入れるには

  1. 国内の取引所で、円でBTCを購入
  2. 国内取引所から海外取引所にBTCを送金

という手順を踏む必要があるのですが、 1. で円を入金してすぐにBTCを購入しても、 2. の送金がすぐにできない場合があります。

仮想通貨の取引所は、サービスレベルが驚くほど低い

仮想通貨の取引所は為替と比較すると、とにかくサービス品質が低いです。具体的にいうと

  • まともに価格が提示されない
  • 成行でも約定しない
  • スベり当たり前
  • メンテナンス時間が各取引所で違う
  • 約定履歴が見づらい
  • 手数料が高い

などです。

為替でも、指標時など約定しなかったりスベりが激しいときがありますが、仮想通貨はその比ではありません。

まともに価格が約定されない、各取引所でメンテナンス時間が違う、これらの特性から取引所間のアービトラージができそうに見えますが、価格差があるときは注文が通りません。

値動きがあるときは注文が通らないことが多いので、トレードスタイルがデイやスキャルの場合は苦労すると思います。

仮想通貨の取引所の入金はBTC建て

入出金のセクションでも記載しましたが、仮想通貨の取引所はBTC建てです。口座に入金するだけで、レバレッジ1倍のBTCロングポジションを保有していることになります。

為替の場合は、口座は円建てもしくはドル建てで価格が安定している法定通貨なのであまり気になりませんが、値動きの激しい仮想通貨は口座を維持しているだけでも、資産の増減が発生します。仮想通貨をやるなら、トレードでBTCを稼いで定期的に円やドルに換金するぐらいの強い意志が必要です。

取引ツールについて

為替は各証券会社が独自のツールを提供してくれています。どこの証券会社でもツールの品質は高くトレードするのに困ることはありません。

それに対し、仮想通貨の場合は取引所が提供するトレーディングツールはありません。各取引所のWebページにログインして、チャートと注文フォームがあるぐらいです。為替のトレーディングソフトの品質になれている場合、仮想通貨の取引所のチャートは使い物にならないので外部ツールを使うことになります。TradingView(トレーディングビュー) が王道かと思います。

私も TradingView を使っています。

今風チャートソフトのTradingViewが便利すぎる件

有料ですが、使い始めると本当に便利です。国内証券会社のツールを超える品質で、今では仮想通貨でも為替でも TradingView を使っています。

金融商品の特性の違い

レバレッジ

為替の場合はレバレッジが25倍ですが、実際にトレードしているときはレバレッジを意識することはほぼありません。証拠金と枚数は意識する必要がありますが、レバレッジが何倍かと考えることはありません。

仮想通貨の場合はレバレッジを意識することになります。BTC建てなので、ポジションを持っていなくてもレバ1倍のロングポジションを保有していることになります。短期的な値動きはわからないがBTCは長期的にみて値下がりすると考えている場合は、レバ1倍のショートポジションを取って始めて自己資産を守ることができます。

手数料とスプレッド

為替の場合、国内証券会社は手数料がありません。海外口座では手数料があることがありますが、その場合スプレッドが低いので、手数料を考慮してもスプレッドが高めの証券会社と変わらないので、それほど神経質にならなくても大丈夫です。

仮想通貨の場合、スプレッドはある上に手数料がかなり高いです。また成行や指値で手数料が変わったりと複雑な体系の取引所もあります。そして約定履歴には手数料が記載されません。約定履歴だけみると勝っているように見えても、実は手数料負けしていて資産が減っているなどもあり得ます。とにかく、仮想通貨は手数料に対して神経質になる必要があります。

取引可能時間の違い

為替の取引可能時間は月~金の24時間で、土日はできません。仮想通貨は24時間365日できます。

そのため、仮想通貨の取引所のメンテナンスが市場がオープンしているときに行われます。その間は当然、注文ができませんし、利確や損切りの指値注文もささることはありませんので、注意が必要です。自分が使用している取引所のメンテナンスがいつ行われるのか、常に把握しておく必要があります。

為替の場合、証券会社のメンテナンスは土日に行われるので気にかける必要はありません。

相場が動く時間帯の違い

相場が動く時間帯も、為替と仮想通貨では違います。

為替はロンドン時間とニューヨーク時間の午前、つまり夕方4時~夜中1時ぐらいに動くことが多いです。一方、仮想通貨は夜中~明け方にかけて大きく動くことが多いです。仮想通貨のデイトレードをする場合、生活が不規則になるのは避けられません。

ボラティリティの違い

為替は値動きが安定していますが、仮想通貨は値動きが激しいです。乱高下が多く、動くときは一気に動きます

仮想通貨の取引所の低品質サービスや、高税率を受け入れてでも、多くの人が仮想通貨に魅了されるのは、ボラティリティがあるからです。稼げるときは大きく稼げるからです。


以上、為替FXと仮想通貨FXの違いの考察でした。

仮想通貨は為替と比べると、インフラがまだ整っていなくて税率も高く、まだまだ不便なことがあります。その反面、為替よりボラが大きくテクニカル通りに動き安い(チャート分析がしやすい)などのメリットもあります。

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