トレード全般

株とFXのデイトレードの難易度比較

株とFX、難しいのはどっちか? トレーダーなら、誰でも考えたことがあるのではないでしょうか。

FXは少額で始められて、ルールもシンプルで24時間いつでも取引できるので、とりあえずFXから始める人は多いかと思います。そして、株に興味あるけど、FXできるからとりあえずいいやと、そのままずるずる株に手つかずのままの人いませんか? (はい、私です。。。)

私はこれまでは、平日の時間帯にトレードはできませんでしたし、スイングトレードをやるつもりは無かったので、あまり深くは考えずFXばかりやってきました。しかし、平日の午前も昼も家にいるようになり、株でもデイトレードができるようになったので、最近この問題についていろいろ考えています。

いろいろ調べたりしたのですが、参考になるような記事や書籍は見つけることができなかったので、自分で試行錯誤しながら、まとめていきたいと思います。

比較の前に、株に対するマインドセット

難易度の比較結果がどうであれ、「株はやる!」というマインドでいいのでは、と思っています。

株で成功した人が多くいるという事実から、株に稼げる要因があるのは明らかです。なので自分もやる。単純にそう考えていいんじゃないでしょうか。

株は金融商品の中で、最も歴史が古く関連書籍も一番多い、トレーディングの基本です。やらない理由はありません。

それに、株や為替、どちらか専門のプロトレーダーもいますが、株、為替、商品先物、何でもトレード対象にしているプロトレーダーもいます。とりあえず自分もそれを目指すようにすればいいのではと思います。やってみて合わなければ、やめればいいだけです。

株とFXの難易度比較の既存記事が参考にならない理由

調べてみると、だいたい「株の方が簡単」という意見が多いですが、その根拠に納得できるものは、ほとんどありませんでした。

これは特定の記事や書籍を、批判するものではありません。
あくまで私にとってあまり参考にならなかったというだけで、万人にとっても当てはまるわけでもありません。

理由1 ルールの比較が知りたいわけではない

株のFXの難易度の比較を調べると、取引時間やレバレッジなど取引のルールや方法などの比較が出てくることがあります。この比較は、株を始めるときなどに確かに役に立つのですが、難易度とはまた別の話です。

理由2 価格の変動要因の違いが知りたいわけではない

株に比べ、為替は変動要因が複雑で困難なので、株よりFXの方が難しいという考えもあります。

確かにファンダメンタルズでトレードする場合はそうでしょう。株はファンダメンタルズだけでも利益を上げられると思いますが、為替は困難かと思います。

ただ私の場合は為替も株もデイトレードしかやるつもりはないので、ファンダメンタルズはあまり関係ありません。売買判断はテクニカルでしかやりませんので、「価格変動要因が複雑 = トレードが困難」という意見も、参考にはなりません。

理由3 同じ戦略での比較になっていない

よくある意見として、株はいずれ上がる可能性が高いから長期で見たら儲かる可能性が高い、為替は長期だと上がるか下がるかわからないから短期トレードでレバレッジをかけるからリスクが大きい、だから為替より株の方が簡単というのがあります。

これは、私にとって、最も参考にならなかった考えです。

同じ戦略、同じ時間軸での比較になっていないんですよね。これだと「株のデイトレードより、株価指数のETFを買い続ける方が簡単でリスクが少ない」と言っているのと大差ありません。

知りたかったのは、株のデイトレードとFXのデイトレードはどっちが難しいのか、もっというと同じ戦略でトレードに臨んだ場合、どっちの方が難しいのかです。

株には株ならではの戦略、低位株狙いやイベントトレード、それこそ長期投資などがあるので、同じ戦略で比較する必要性はないかもしれませんが、今、自分がやりたいことは株のデイトレードなので、勝手ながらこの縛りを入れた目線での評価になります。

自分なりの難易度比較

ルールの複雑さと難易度は別の話

トレードの世界にFXから入った人から見たら、株は取引時間が決まっていたり、1日の価格変動幅に制限があったり、信用だと金利がかかったりと何かとルールが複雑なので、それだけで株を敬遠したくなります。私もずっとそうでした。

でも、ルールが複雑なのは困難とイコールという訳ではありません。むしろルールが複雑なぶん、抜け道があったり自分なりのエッジを見つけるなりして、勝ちやすいはずです。

例えば、自分より運動能力が高い人に、100M走では何回やっても勝てません。100M走は運やエッジの入る余地がない能力のみのシンプルな勝負です。

一方、これがアスレチック競争とかだとどうでしょうか。まだ100M走よりは、勝てる可能性がありますよね。勝負の中に、純粋な能力とは関係ない要素や、自分が勝てる要素があって、それを活かすことができるなら勝てる可能性があります。

それを考えると、FXは銘柄が少なくて各銘柄も相関が高く、抜け道はほとんどない純粋なトレーダーの能力としての勝負になります。一方、株は銘柄がたくさんあり、その中で自分にあったもので勝負できます。株はFXには(あまり)ない、自分優位なポイントで勝負できる可能性があります。

手数料とスプレッドの重み

トレードの二大大敵、税金と手数料。税率は大差ないとして、ここでは手数料(スプレッド)について、考えてみたいと思います。

私がやるのは、ポジション保有時間が平均1時間程度のデイトレードです。この場合、1回のトレードのおける手数料の比率を考えると、株の手数料はFXと比べると、とても高く感じます。

実際にトレードをしたわけではありませんが、仮に同じ戦略でトレードして成功したと仮定した場合の比較をしてみます。

下記はガンホーの30分足です。
3765-ガンホー30分足

赤丸で囲った部分のボリンジャーバンドのエクスパンション部分のロングに成功したとします。値幅は237円~242円なので+5円とします。

これを楽天証券の現物で最小口数の100口でトレードした場合は、下記の様になります。

価格差益: (242円-237円) × 100口 = 500円
手数料: 54円 × 2 = 108円

手数料の比率は、20%強です。とんでもない比率です。これだと、以下に優れた戦略だとしても、トータルではマイナスになる可能性が高いでしょう。

しかし、株の場合は取引量が多いほど、手数料は安くなります。上記は最小枚数でのトレードの場合です。では、口座資金に100万円あって、全力で買った場合はどうなるでしょうか。

100口で24,200円なので、100万円あれば、4,000口買えます。楽天証券の100万以下の手数料は、片道525円です。この場合は下記のようになります。

価格差益: (242円-237円) × 4000口 = 20,000円
手数料: 545円 × 2 = 1,090円

手数料の比率は、 1090/20000、5.45% まで下がりました。まあ、これでも高く感じますが、資金がそれなりにあるなら戦える気はします。

次はFXの場合を考えてみます。下記はEURUSDの30分足のチャートです。
EURUSD-30分足

上記のガンホーと同様、赤丸の箇所、ポジション保有時間1時間程度のボリンジャーバンドのエクスパンションのロングに成功した場合を考えます。値幅は1.1425~1.1440程度なので、+15pips獲れたとします。スプレッドを1pipsとすると、1回のトレードでの手数料(スプレッド)比率は、 1/15、 6.7% です。

以上から、少額でやるならFXの方が手数料が安い、口座資金が500万ぐらいあって1銘柄に100万円突っ込めるなら株の方が手数料が安そうです。

ただし、これは理想論です。株は寄り付きでギャップを空けて大きく動きますが、市場オープン時では値動きがないことも多く、デイトレードでは1円とるのも大変なことが多いです。長期目線で見たら、手数料の比率はもっと高くなると思います。

チャートリーディングの違い

FXと株のチャートリーディングを比較した場合、私はFXの方が容易に感じます。

株のチャートは、1日ごとにギャップがあるので、とにかく汚いです。レジサポの水平線を引くのも難しいことがあります。株は動意がない状態が続いて、急に実体の大きい足が示現したります。移動平均千やボリンジャーバンドなどのテクニカルがあまり参考にならない感じです。FXでは言えば、雇用統計の前後のチャートが延々と続いている感じでしょうか。

以下は、そういった株のチャートの一例です。
9766-コナミホールディングス-30分足
パッと見、上昇トレンドで押し目買いとかできそうに見えますが、ギャップや大陽線1本で上がって、その後はもみ合いの繰り返しです。デイトレードだと、どこでエントリーしてもやられる気がします。

結論

ポジション保有時間が1時間前後のデイトレードの場合は、手数料の比率やチャートリーディングの難度から、FXより株の方が難しいと感じます。

日々、FXのデイトレードをしているとチャートの状況が良くないことも多々あり、あまりトレードしたくないと思うときも結構あります。その点、株なら銘柄が多いので、チャートの状況がいい銘柄だけやっていけば、FXより簡単なのでは? と、考えていたのですが、どうもそう都合のいい話でもなさそうです。

株でデイトレードをする場合、ボラのある銘柄選定方法を身につける、手数料を1日定額にして、スキャルっぽく何回も売買を繰り返す、などといった対応が必要に感じます。

また手数料や「株は長期だと上がる可能性が高い」というのを考慮すると、株の場合はオーバーナイト前提のスイングも考えた方が良いかもしれません。

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