システムトレード基本編

システムトレードに適した金融商品

システムトレードの対象となる金融商品

システムトレードを構築しようと考えたとき、対象の金融商品は下記のいずれかになると思います。

  • FX
  • 日経225先物

では、これらの中でシステムトレードに適した金融商品はどれでしょうか?

結論から言うと、FXが一番適しています。これはシステムトレードソフトを使用しないでゼロから自分で構築する場合の話ですが、システムトレードソフトを使用する場合でも基本的にあてはまります。

一般的に裁量トレードの難易度は、株が一番簡単でFXが一番難しいといわれています。

裁量トレードの難易度

(易) 株 < 日経225先物 < FX (難)

しかしシステムトレードのやりやすさだと、この順番が反転します。

システムトレードの難易度

(易) FX < 日経225先物 < 株 (難)

では、なぜFXのシステムトレードが一番やりやすいのでしょうか。

FXならではのメリット

FXのシステムトレードの場合、他の金融商品に比べて下記のメリットがあります。

粒度の細かい価格データが無料で入手できる

long/shortの両方ができ、潜在リスクに差が無い

売買不成立の心配がない

ファンダメンタルズの影響が少ない

資金管理がやりやすい

粒度の細かい価格データが無料で入手できる

これが一番の理由になります。

システムトレードを構築する場合、十分な量の粒度の細かい価格データが必要になります。量とは年数のことで、最低でも5年分、できれば10年分の価格データは欲しいところです。粒度とは分足のことで、これは細かければ細かいほど役に立ちます。実際にバックテストをし始めると実感しますが、理想はTickデータ、最低でも1分足レベルの価格データが欲しくなります。

しかし株や日経225先物の場合、そもそも過去データを入手するところから苦労します。無料のデータはありません。Data-Getなどの有料サービスで10年分入手できたりしますが、それでも粒度は日足レベルです。

それに比べFXは、MT4から1分足レベルで5年以上の過去データがダウンロードできます。またGMOのFX口座を開設していれば、2007年からの1分足の価格データをダウンロードできます。GMOの価格データはMT4より精度が高いので、システムトレードをするならGMOの口座は必須といっていいでしょう。GMOはツール自体も非常に使いやすくスプレッドもトップレベルに低いので、裁量トレードをするにもオススメのブローカーです。

また2007年以前のデータを入手する方法もあります。ちょっとしたプログラミングが必要になってしまいますが、以前、そのことについて記事を書きました。 → AutoForexiteもどき

long/shortの両方ができ、潜在リスクに差が無い

株はlong/shortのバランスが悪く、ここがシステムトレードをする上で難しい所でもあります。

まず銘柄によっては売りから入ること(空売り)ができない場合があります。なので必然的に、longポジションが多くなりやすいです。longポジションが多い、イコール、パフォーマンスは市場全体の動向に左右されやすいということになります。市場が好調、つまり裁量でもほとんどの人が儲かっているときはシステムトレードでも儲かりますし、その逆の時はいかなるストラテジーでも勝つのは難しかったりします。FXはlong、shortどちらもできますので、long/short比率に偏りは発生しづらいです。

また株や日経225先物はshort(空売り)をシステムトレードに取り入れた場合、ストラテジー構築の難易度が上がります。株は価格上昇が天井知らずなので、shortポジションが逆行したときのリスクは計り知れません。longとshortで潜在リスクが違います。longポジションの潜在リスクは倒産、つまり株価が0円になることですが、shortポジションのリスクは測定不能です。FXの場合は、価格は国家間の経済力バランスで決まりますので、long、shortどちらにしても天井しらずということはなく、また価値が0になることもありません。国家が財政破綻した場合は別ですが。。。

売買不成立の心配がない

株の場合、企業の不祥事などで買い/売りのどちらかに一方的な材料が出たときに、対向の売買がなかったり、サーキットブレーカーで取引中止となって、注文が成立しないことがあります。バックテストではちゃんと損切りできているのに、リアルトレードでは注文が通らず想定外の損が発生するリスクがあります。FXでも価格が急変動してとんでもないスプレッドになったりと同様のリスクはあります。直近だとスイスフランショックとブレクジットがそうです。ただ株ほど頻度はなく、注文が成立しないということもありません。

ファンダメンタルズの影響が少ない

株の価格変動要因はファンダメタルズの比率が高く、今後の価格変動と過去データの結びつきがそれほど強くありません。バックテストで成績がよくても、何かニュースがでたらバックテストとは異なった成績になりやすいです。FXの場合も、価格はファンダメンタルズで動くことはあるですが、市場が巨大なので多少のニュースによる価格変動は通常の値動きに吸収されます。過去の価格変動と見比べたときに、値動きが変わったといことにはなりません。バックテストの再現性は、システムトレードの最重要項目です。

資金管理がやりやすい

株は銘柄によって、最小口数の購入金額が違います。なので、潤沢な資金がないと各銘柄のポジションサイズに違いが発生し、ポートフォリオを組むのが難しいです。FXは最小口数がとても小さいので、口座資金が少なくても、ドローダウンが大きいシステムも小さいシステムも同様のリスクで稼働させることができます。


まとめ

ラーナー
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FX、日経225先物、株の中ではFXが一番システムトレードしやすい!

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